About Materials
材料について

PP=ポリプロピレン

ポリプロピレンは、プロピレンを重合させた合成樹脂で、包装材料、文具、プラスチック部品など再利用可能な汎用樹脂のなかで比重が最も小さく、水に浮き、強度が高く、樹脂の中では最も耐熱性が高く、吸湿性が無いのが特徴です。沸騰水、鉱物油、アルカリ、酸など、多くの薬品に侵されないという優れた耐薬品性を持っている。PVCと違い、空気中の酸素によって酸化されやすいため、酸化防止剤が混ぜられる。紫外線にも弱いが、UV吸収剤の添加で補う。タッパーウェア®、MUJI無印良品®の収納ケース、DVDケース、注射器シリンジ、パレット・コンテナ、バンパーなどに使われている。

引火温度:300℃

PVC=ポリ塩化ビニル

ポリ塩化ビニールは、合成樹脂(プラスチック)の一つで、塩化ビニル(クロロエチレン)の重合反応で得られる高分子化合物です。塩化ビニール、塩ビと略される。耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性があり、難燃性・電気絶縁性なので、電線皮膜、水道パイプ、建築材料、農業資材、レコード盤、おもちゃなどに使われます。長期間にわたり維持できる強度と、安定性、劣化しにくい耐久性、優れた接着性がある。

引火温度:391℃
着火温度:455℃
可燃性:自己消化性樹脂

アクリル樹脂

厚さ60cmの美ら海水族館の水槽にも使われる透明度の高い樹脂であるアクリルは、アクリルガラスとも呼ばれ、ポリカーボネートと共に有機ガラスとも呼ばれる。軟化変形温度は80℃〜100℃で、260℃程度で熱成形が行われる。ガラスと違って、湾曲に整形が可能なため、航空機のキャノピーにも使われている。樹脂なので耐衝撃性があるためガラスと違って割れにくいが、傷がつきやすい。

融点:160℃

PET=ポリエチレンテレフタラート

飲料容器として知られるペットボトルでおなじみのリサイクル可能な合成繊維。リサイクルといっても、使い終わったペットボトルはフリースなどの繊維に変えられ、最終的には埋立地へ埋められる。しかし近年、PETを食べる細菌と、その分解酵素を研究しているチームによって、本当のリサイクルが可能になる日が来るだろう。

PETを食べる細菌 について >

PC=ポリカーボネート

熱可塑性プラスチックの一つで、耐衝撃性はガラスの250倍以上と言われ、航空機のキャノピーや、DVD、CD、防弾ガラスにも使われている。耐薬品性は良くないので、溶剤によって劣化するので接着剤が使えない。

融点:250℃
可用温度:-100℃〜+180℃

POM=ポリアセタール

ポリアセタールまたは、ポリオキシメチレンという樹脂。ポリアセタールまたはポリオキシメチレンとは、オキシメチレン構造を単位構造にもつポリマーであり、略号はPOMである。ホルムアルデヒドのみが重合したホモポリマーと、約2モル% のオキシエチレン単位 を含むコポリマーの双方の製品があり、両者ともポリアセタール、またはアセタール樹脂、あるいはポリアセタール樹脂と呼ばれる。ジュラコンとも呼ばれる。

融点:175℃

PE=ポリエチレン

ガソリンタンク・灯油タンク・バケツ・包装資材などに使われる。

常用耐熱温度:70〜110℃

ナイロン

ナイロンは、ポリアミド合成樹脂の種類である。当初は主に繊維として使われた。世界初の合成繊維のナイロン6,6が含まれる。 1935年、アメリカのデュポン社のウォーレス・カロザースが合成に成功した。ナイロンは本来、インビスタ社の商品名だが、現在ではポリアミド系繊維の総称として定着している。

フッ素樹脂

フッ素樹脂とは、フッ素を含むオレフィンを重合して得られる合成樹脂の総称である。耐熱性耐薬品性の高さや摩擦係数の小さいことが特徴である。中でも最も大量に生産されているフッ素樹脂はポリテトラフルオロエチレン〈四フッ化樹脂〉である。

FRP=繊維強化プラスチック